特に注目すべきは、これまでの「IT導入補助金」が「デジタル化・AI導入補助金」へと名称変更され、AI活用が明確に支援の柱に据えられた点です。補助対象となるものは、導入の規模や目的によって大きく3つのパターンに分けられます。


1. ソフトウェア・システム・クラウド利用料

最も一般的で使いやすい対象です。AIを「道具」として導入する場合がこれにあたります。

  • 生成AIツール: 業務効率化のためのChatGPT等の法人ライセンス、AIライティング、画像生成ツール。

  • AIチャットボット: 顧客対応の自動化、社内FAQのAI化。

  • AI-OCR: 手書き伝票や請求書の自動読み取り・データ化。

  • 予測・分析ツール: AIによる需要予測、在庫最適化、マーケティング分析ソフト。

  • クラウド利用料: AWSやAzureなどのAI基盤利用料(最大2年分が対象になるケースが多いです)。

2. ハードウェア(機械・設備)

AIを「動かすための体」として導入する場合です。主に「ものづくり補助金」や「省力化投資補助金」が対象となります。

  • AI搭載ロボット: 工場のピッキングロボット、飲食店などの配膳ロボット。

  • 検品・検査システム: AIカメラを用いた製品の自動外観検査装置。

  • エッジデバイス: AI推論を実行するための高性能PC、タブレット、センサー。

  • 自動化設備: 既存の機械をAIで制御するための改修費用。

3. 導入サポート・教育・コンサル

AIは「入れて終わり」ではないため、定着させるための費用も手厚く補助されます。

  • 導入コンサルティング: 自社に最適なAIの選定、プロンプトエンジニアリングの指導。

  • マニュアル作成・研修: 社員がAIを使いこなすための教育カリキュラム作成。

  • 保守・サポート費: 導入後の運用保守やアップデート費用。

  • 人材開発支援助成金: AIスキル習得のための外部研修費用(費用の**最大75%**が助成されるなど非常に強力です)。