§ 工事内容
1. 受信インフラ構築(アンテナ関連)

最も基本的な「電波を捉える」ための工事です。

  • 地上デジタル放送アンテナ工事:

    • UHFアンテナ(魚の骨型)の設置・調整。

    • デザインアンテナ(壁面設置型)の選定・設置。

    • ユニコーンアンテナ(ポール型)の設置。

  • BS/110度CS放送アンテナ工事:

    • パラボラアンテナの設置。

    • 4K/8K対応アンテナへの交換およびコンバーター設置。

  • アンテナ撤去・処分:

    • 台風対策や不要になった古いアンテナの安全な取り外し。


2. 宅内・棟内伝送インフラ(配線・機器関連)

捉えた電波を各部屋まで高品質に届けるための工事です。

  • ブースター設置・調整:

    • 電波増幅器の設置(地デジ専用、BS/CS混合型)。

    • 電波強度の測定と減衰を考慮した出力調整。

  • 分配器・分岐器の設置:

    • 各部屋への電波分岐、および4K/8K高周波対応製品への交換。

  • 壁面テレビ端子(ユニット)の増設・交換:

    • 部屋の模様替えに伴う端子の新設。

    • 4K/8K対応の高シールド型端子への交換。

  • 同軸ケーブルの通線・張り替え:

    • 経年劣化によるケーブルの引き直し(S-5C-FB等)。

    • 屋外から屋内への引き込み口の防水・入線処理。


3.  通信・放送融合インフラ(CATV・光テレビ)

アンテナを立てない形態の受信工事です。

  • CATV(ケーブルテレビ)導入工事:

    • 保安器の設置から宅内への引き込み。

    • セットトップボックス(STP)の設置・設定。

  • 光テレビ(フレッツ・テレビ等)共聴工事:

    • ONU(回線終端装置)からの放送信号を既存の同軸配線に流し込む工事。

    • V-ONU(映像用ONU)の設置。


4. 特殊・業務用工事(ビル・マンション・施設)

大規模な建物特有の工事です。

  • 共聴システム構築・メンテナンス:

    • 大規模建築物におけるヘッドエンド機器(増幅・分配器群)の構築。

    • 電波障害対策(近隣ビルによる遮蔽対策)。

  • ホテル・病院向けVODシステム:

    • ビデオ・オン・デマンド設備の配線および設定。

  • デジタルサイネージ設置:

    • テレビ技術を応用した業務用モニターの壁掛け・天吊り施工。


5. 設置・保守・トラブル対応

エンドユーザーの「困った」を解決する工事です。

  • 壁掛けテレビ施工:

    • 壁面補強、専用金具の取り付け、配線の隠蔽処理(壁内通線)。

  • 電波障害調査・修理:

    • 「ノイズが乗る」「特定のチャンネルが映らない」原因の調査(レベルチェッカー使用)。

    • 接触不良、コネクタ(F型接栓)の作り直し。

  • チャンネル設定・機器初期化:

    • 引っ越しに伴う地域設定、録画機器との接続設定

§ 受信レベル...

1. テレビの「アンテナレベル表示」で見分ける

最も手軽な方法ですが、メーカーによって数値の基準が異なる点に注意が必要です。

  • 確認方法: リモコンの「ホーム」や「設定」ボタンから「アンテナ設定」や「受信設定」を選択。

  • 見分け方の目安:

    • 良好(推奨値以上): 画面のインジケーターが「青」や「緑」で、数値が安定している。

    • 不安定(境界線): 映像は映るが、インジケーターが時々黄色に変わる。雨天時などにブロックノイズが出る予備軍です。

    • 受信不可: 赤色や「0」表示。断線、アンテナの向きのズレ、ブースターの故障が疑われます。


2. プロが使う「2つの指標」で見分ける

レベルチェッカー(測定器)を使用する場合、以下の2つの数値を重視します。

① 信号強度(レベル:dBμV)

電波の「量」です。

  • 目安: 45〜80dBμV(壁面端子出口)が適正です。

  • 注意: 低すぎると映りませんが、高すぎても(90dB以上など)「過入力」となり、画面が真っ暗になることがあります。

② 信号の質(MER・BER)

電波の「質」です。映像の安定性はレベルよりもこちらに左右されます。

  • MER(変調誤差比): 電波の「綺麗さ」。25dB以上が理想です。22dBを下回るとノイズが出始めます。

  • BER(ビット誤り率): 電波の「正確さ」。数値が**「0(E-0)」**であることが絶対条件です。エラーが出ている場合は、配線の接触不良やノイズ混入を疑います。


3. 「症状」から見分ける(トラブルシューティング)

測定器がない場合でも、画面の状態から原因を推測できます。

  • 特定のチャンネルだけ映りが悪い:

    • 物理的な障害物(建物や木々)の影響や、アンテナの微細な向きのズレ。

    • または、特定の周波数帯だけを減衰させる「電波干渉」や「フィルター(古い分配器)」の影響。

  • 全チャンネルがブロックノイズだらけ:

    • アンテナ本体の経年劣化、またはブースターの電源部(コンセント側)が抜けている、あるいは故障している可能性が高いです。

  • 雨の日だけ映らなくなる(降雨減衰):

    • もともとの受信レベルがギリギリ(マージンがない)状態です。アンテナの大型化や、配線の低損失化(S-5C-FBへの交換など)が必要です。


4. 4K/8K放送特有の見分け方

従来の地デジとは異なるチェックポイントがあります。

  • 周波数帯域の確認: 4K/8K(左旋円板電波)は非常に高い周波数(〜3224MHz)を使います。

  • 見分け方: 「地デジは映るが4Kだけ映らない」場合、アンテナは対応していても、**途中の分配器や壁面端子が古い(2600MHzまでの対応等)**ために、電波がそこを通過できていないケースが多々あります。



「目に見えない電波を可視化し、根拠のある施工を」
「なんとなく映る」ではなく、レベルチェッカーによるMER/BER値の測定結果を報告書として提出。雨の日も嵐の日も安定して視聴できる、プロ品質の受信環境を保証します。